英語表現を長く覚えておく方法

忘れるのは記憶力の問題ではなく、自然なことです。英語表現を長く保つ確かな方法は、忘れる直前にもう一度出会うこと、そして自分が実際に使った文で復習を組み立てることです。

英語表現は、一度見ただけでは覚えられません。ちょうどよいタイミングで、とくに消えてしまう直前にもう一度出会うことで、記憶に残ります。忘れるのは英語が苦手なサインではありません。記憶とはもともとそういうものなので、その仕組みに逆らうより、その上に復習を設計すればいいのです。

なぜ覚えた英語表現はすぐ忘れてしまうのか

新しく覚えた表現の多くは数日で薄れていきますが、それはごく自然なことです。脳は一度きり出会ったものを重要でないと判断して、後ろの方へ押しやります。月曜に調べた表現が、金曜にはまた初めて見るように感じられることもあります。これは記憶力の欠陥ではなく初期設定で、どの学習者も同じように経験します。

ここでよくある間違いは、もっと強く詰め込もうとすることです。一度に一覧を十回読むと達成感はありますが、翌週にはほとんど消えています。記憶が反応するのは一瞬の強さではなく、同じ表現が時間をおいて、いくつもの場面で何度も戻ってくることです。

間隔をあけた復習とは何か

間隔をあけた復習は、名前こそ難しそうですが、実は単純な考えです。すべてを一度に復習するのではなく、少しずつ広がる間隔で各表現にまた出会い、そのたびに確認する前に自分で思い出そうとするのです。この二つがそろって効きます。間隔は表現が薄れるのを防ぎ、読み返すのではなく記憶から引き出すというその行為が、表現を定着させます。

復習にいちばんよいのは、もう忘れていたかもしれない、そのすぐ直前です。そのときは思い出すのに少し力がいり、その小さな力こそが表現を貼りつかせます。早すぎる復習は楽ですがほとんど効果がなく、遅すぎると一からやり直しになります。忘れる直前のふちを狙うところに、本当の値打ちがあります。

なぜ自分で書いた表現の方が覚えやすいのか

自分の一日から作った表現には文脈が宿っていて、記憶がつかまえるのはまさにその文脈です。実際の場面を文にするとき、私たちは言葉の並びを保存しているのではありません。そのとき出ていた会議、送ったメッセージ、抱いていた気持ちをいっしょに保存しているのです。そうして絡み合ったつながりが、表現の引っかかる場所を増やし、おかげでより簡単に戻ってきます。

教材の例文には、そうした引く力がほとんどありません。特定のどの場面にも属していないからです。だから覚える表現を集めるときは、自分の生活から出たものを優先してください。たとえば、こんな形です。

  • 会議ですぐに使いたかった一言、たとえば「その件はあらためてご連絡します」
  • 同僚や友人に実際に書いたメッセージの一行
  • 今日感じた気持ちを表す文、たとえば「今週はちょっとバタバタしています」
  • 近いうちに必要になりそうな言葉、たとえば「少し遅れて参加してもよろしいでしょうか」

忘れる直前に表現を復習する方法

これをうまくやるために、自分の記憶を測る必要はありません。単純なリズムで十分です。新しい表現を翌日にもう一度見て、数日後にまた見て、その次は一週間ほどあけて見る。楽に思い出せるたびに、間隔を少しずつ延ばしていきます。何度も抜け落ちる表現があれば、それだけ間隔を狭めて追いつかせればいいのです。

大切なのは完璧な予定表ではありません。各表現を二、三週間かけて何度か出会い直すこと、そして見る前に本気で思い出そうとすることです。声に出して言ってみたり、自分の文に入れて使ってみたりすれば、ちらっと見るのではなく能動的に引き出す復習になります。何度かそうすれば、たいてい表現は心もとない状態から慣れた状態へと移ります。

忘れることは、一度の場で頑張って打ち負かすものではありません。薄れはじめる、ちょうどその頃に表現とまた出会い、いっしょに進むものです。

復習を宿題にせずに表現を覚える方法

このすべてでいちばん大変なのは管理です。何を覚えたかを把握し、各表現をちょうどよいときにまた取り出すことです。Griingでは、メッセンジャーでコーチと話しながら使った表現が残高に自動でたまり、忘れかけた頃にコーチの方から先にその表現をまた尋ねてくれます。だから、大切なタイミングで表現にまた出会えます。自分の一日から生まれた文はそのまま残り、タイミングは代わりに引き受けてくれます。

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